[Alexandros]『ALEATORIC ARENA 4 DAYS』@日本武道館 2021/10/27
今年4月に新たなバンドメンバーとしてリアド偉武を迎えての初のアリーナツアー。
ドロスのワンマンライブを観るのは2年前のSleepless in Japan Tour以来になるので本当に久しぶりだし、リアドが正式加入してからのライブはもちろん初めて。
席は3階南側で遠いけどステージは良く見えた。座席は一席開けで快適。ワンマンライブだともうこういうスタイルのライブは最後かもしれない
開演前は会場BGMと同時にツアーのロゴに描かれているメンバーのデフォルメされたイラストがぴょんぴょん飛び跳ねてグッズの紹介をしていた。
[]のついた観客が座席に座っていく映像からでライブスタート。メンバーが登場しセッションからの「ムーンソング」。スクリーンには月が映し出され武道館の雰囲気を一気に変える。こういう派手目な演出をするロックバンドのライブに足を運ぶのはなかなか久しぶりなため、映像演出からこの一曲目の時点で[Alexandros]のライブに来たな、と感じさせる。
3曲目は「FISH TACOS PARTY」。Sleepress in Japan Tourではクライマックスで披露された楽曲であったためにもうここで演奏するの!?と驚いた。この曲はかなりお気に入りだしイントロの時点で飛び跳ねた。終盤感が強いがまだまだライブは始まったばかり。
MC。挨拶と白井が他のメンバーに比べ厚着である点について。
前曲終了時にスクリーンに表示された「Party is Start」のネオンライトが次第に抜け落ちて「Beast」に変化していきハードなロックチューン「Beast」へ。スクリーンに映るメンバーを見ると洋平がメガネをしていることが明らかに。メガネ姿で武道館に立つロックスターは珍しいかもしれない。アウトロからピロピロ鳴りだして「Girl A」へ。この曲がリリースされた辺りからこのバンドを聴き始めたせいか、ライブでの遭遇率が割と高い。行くライブ毎回やってるような気がする...。
スクリーンに雲が、会場には雨音が響きわたり会場が青く染まる。そんなメロウな雰囲気で披露されたの「Thunder(Bedroom Ver.)」。ヒップホップ的なアプローチのアレンジが特徴のトラックに洋平のボーカルがトントンと乗っかっていくのが気持ちいい。このまま「Swan」に。アレンジが新しく施されておりリリースからしばらくたった今この曲がまた輝き出している。
二回目のMCでは武道館の思い出について語っていた。白井は武道館でライブをやるまでMCをやらない無口キャラをつらぬいていたらしく、次の目標として東京ドームでやったら犬を飼う?という話をしていた。これに対し磯部が「とっととやろ 東京ドーム」と言っていたのが印象的だった。この勢いだとほんとにとっとと東京ドームでライブをしちゃうんじゃないだろうか。
このツアー限定の白井が歌うコーナーではVo.白井でBLANKEY JET CITYの「赤いタンバリン」を披露。彼の歌声を聴いたことはなかったが、なかなかロックンロールな歌声をしている!かっこよかった。ROSEさんは後ろでタンバリンを叩いていた。
このロックンロールを纏ったまま軽快なロックチューン「You Drive Me Crazy Girl But I Don't Like You」でライブは中盤に突入。
「月色ホライズン」では間奏中にメンバー紹介を挟む特別Ver。特に印象的だったのが白井のメタルバンドのようなギターソロ。洋平は「頭ふれー!!」と煽り、客の頭をブンブン振り回す。ほかのバンドメンバー紹介時には担当の楽器でアピールしていたにも関わらず川上洋平本人のターンになった時にはスポットライトに照らされるなかただドヤ顔。これが川上洋平である。
「Philosophy」では、[Alexandros]とオーディエンスの信頼関係をこれでもかと見せてくれた。武道館一面の観客が揃ったクラップでメンバーに応える姿はとても美しかったしそこから生まれる一体感がとんでもなかった。声が出せなくても手で、体で熱い感情を伝えられるのは本当だと感じる。この曲はオーディエンスが増えれば増えるほど爆発力が増す楽曲だし、それこそ本当に東京ドームでやるとなったらとんでもないことが起こるんじゃないかと、そう思ってしまうぐらいこの「Philosophy」は素晴らしかった。もっとこの曲が好きになるほど今回のライブで化けまくりだった。
リアドがつい二日前に誕生日を迎えたため、洋平は何曲かイントロ部分を披露。楽曲提供した家入レオも「空と青」も含まれていたので、こちらの弾き語りをいつか生で聴きたくなった(3月のWhere's My Yoyogi?では披露)。
定番曲「Starrrrrrr」に始まり、ここからライブもクライマックス。ベストアルバムに収録された「風になって」で会場を軽快に飛び跳ねさせたあとはついに最新曲「閃光」の登場だ。半分ぐらいこの曲を聴くためにライブに来たといっても過言ではない。それだけのためにライブに行きたい!そう思わせるぐらいこの曲はパワーがすごいのだ。何といっても見どころは「閃光のハサウェイ」の予告でも使用されていたCメロからラスサビ入りのリアド偉武による圧巻のドラムだろう。これが聴けたときは心が震え上がった。このライブに来てよかった、心からそう思った。
今年何度も聴いたこの曲が今目の前で演奏されていることが嬉しすぎて、踊り狂ってしまった。席配置が一席開けであるがゆえに隣の人なんて関係なく踊りまくれる。こんな特別な楽しみはもうほとんどできないだろう。
なんとこの直後に演奏されたのはブチ上げ曲である「Kick & Spin」。さっきまで気が狂うほど踊っていたのにまだ踊らせる気だ、休ませてくれないらしい。コロナ前であればサビのシンガロングが特徴の楽曲であるが現在のスタイルでもその熱量は変わらない。洋平による「生きていく」の叫びはとても力強かった。
ついにラスト「PARTY IS OVER」。疲れた体で横に揺れながら「いいライブだった...」そう振り返りながら聴いていた。曲が終わりサンプリングされた「OVER」が繰り返しながれている中メンバーがステージを去っていく。これもいつか鳴り止みスクリーンに「PARTY IS OVER」の文字だけが残りパーティは終わりを迎えた。
いや、まだ終わっていなかった。「PARTY IS OVER」は書き換えられ「PARTY IS NOT OVER」に。スクリーンに「Clap」の文字が現れ観客にクラップを求める。そのリズムに合わせるように次に演奏される曲名が一文字ずつ表示されていく。アンコール一発目「あまりにも素敵な夜だから」へ。ステージ左右に置かれたミラーボールに光が当てられ、その反射が天井に向かい、あまりにも素敵な空間を作り出す。開演前、ステージに謎の球体が置かれており不思議に思っていたがまさかミラーボールなんて。ミラーボールを「置く」という発想に笑ってしまった。
「ラスト2曲!」で「ワタリドリ」へ。ワンマンはもちろんフェスでもこのバンドをみる機会はしばらくなかったためなんだか安心感を感じる。
最後に演奏されたのは新曲。「泣きたくなるほどなるほどに 僕らはちょっと強くなれる」と洋平のソロボーカルから始まる。歌詞的になんかのタイアップがある爽やか系の曲かなぁと勝手に想像してたら次の瞬間に白井眞輝による高速ギターが炸裂して爆笑した。なんか今日のライブはやたらと白井についての記憶が多いな.....。
「未来で会いましょう!」でライブ終了。新しい[Alexandros]が魅せる最高のパーティーは幕を閉じた。
メンバーが去った後カウントダウン映像から流されたのは直前に演奏された新曲が主題歌となっているアニメ映画「グッバイ、ドン・グリーズ!」のPVだった。ここのクレジットで新曲の名前が「Rock The World」であることが明かされた。
ライブ直後にタイアップ作品のPVを流すのってすごく珍しい....。
映像も終わり、照明がつき、ライブ終演のアナウンスが流れ、観客が帰る準備をしていたその瞬間、なんと川上洋平がステージに戻ってきた。観客全員騒然である。BGMの「かえりみち」に合わせ歌い「ありがとう!」と伝えステージを去っていった。ほんとにライブが終わった時にメンバーが戻ってくることってあるのか。これだからライブは面白い。この直後のアナウンスが若干戸惑っていたのも面白かった。
主にSleepress in Blooklyn後のシングル群が多く構成されたライブであったがそれだけでなくTravel、This Is Teenageなど[Champagne]時代の楽曲も演奏され新旧織り交ぜたセットリストであった。映像を駆使したド派手な演出やオーディエンスとの信頼で生み出した「Philosophy」での一体感など、[Alexandros]がアリーナツアーを行うほどのロックバンドであることの所以を見せつけられた。今の[Alexandros]はデカイ場所でライブをする姿が最高に似合っている。このバンドはもっともっとすごいステージを見せてくれるんじゃないか、そう感じさせてくれるライブであった。
2021年8月に聴いた曲
夏、終わる~~~!!
まだ世界は君のもの/a flood of circle
作詞・作曲:田淵智也 編曲:田淵智也、a flood of circle
(15th Anniversary Album「GIFT ROCKS」より)
リフがめちゃくちゃ気持ちいい!!!
以前田淵と共作した楽曲(ミッドナイト・クローラー、夏の砂漠など)は田淵っぽさはあるんだけどちゃんとフラッドの曲になっていてすごいな~って感じだったんですが、この「まだ世界は君のもの」はかなり田淵感があるし歌詞についても「田淵智也の思うa flood of circle」が抜群に表現されていて、まさしくフラッドへのギフトになってるんですよね。
今が最高なら 過去に間違いは無い
それは偽りなくロックンロールだったな
↑これがa flood of circleというロックンロールバンドなんですよ.......。
未来は風のように/Liella!
作詞:畑亜貴 作曲:山田智和 編曲:久保田真悟(Jazzin'park)
(TVアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」EDテーマ)
ラブライブ!シリーズのED曲はとても作品に寄り添っていて、ちゃんと話の終わりを感じさせてくれるものが多い.....。
イントロのピアノソロでの入りからこの曲を聴くと「うわー今回も良い話だったなー」ってすごい思っちゃうんですよね(実際めっちゃ話が良い)。TVアニメにおけるED曲の重要性を感じます。
「ラブライブ!スーパースター!!」、どうやって5人がLiella!になっていくのか、目が離せません。
Live Beyond!!/Poppin'Party
作詞:中村航 作曲・編曲:藤永龍太郎(Elements Garden)
(ミニアルバム「Live Beyond!!」より)
STAR BEAT!〜ホシノコドウ〜、キズナミュージック♪に続くこれぞPoppin'Party、というアンセムがまた生まれました。
伝えて 昨日のわたしに
伝えて 今日からのキミに
この歌いだしがカッコよすぎる.....。
あと「マイクロフォン」って歌う戸山香澄、かっこよくないですか?
特者生存ワンダラダー!!/天音かなた
作詞・作曲:田淵智也 編曲:佐高陵平(Hifumi,inc.)
ホロライブプロダクション所属のバーチャルライバー、天音かなたさんのオリジナル楽曲です。
V業界からヤバイのが来ましたね。サビのワンダラダラ♪が頭から離れません。
「聞いて!」の話言葉調(配信風?)なセリフパートから「何だよそんなこと 言っちゃダメだ、おばか!」でリズミカルになって「日々これ騒然でgo my way!」にシームレスに繋ぐのが気持ちいい。
ラスサビの「胸を張れ!」から始まる追い上げもすごい。始まりから終わりまでワクワクさせられる曲です。
ホロライブ関連楽曲、注目すべきかもしれません。
ふざけてないぜ/ネクライトーキー
作詞・作曲:朝日 編曲:ネクライトーキー
(TVアニメ「カノジョも彼女」OPテーマ)
アニメタイアップなのに通常運転なネクライトーキーに驚きました。
毎度ながら、とてもキャッチーで変なメロディなんだけれどそこにちょっとした不満だったりを歌詞にのせるのがうまい。5月に出た3rdアルバム「FREAK」がめちゃくちゃ良いアルバムだったので、この勢いに乗ってまた新しいネクライトーキーを見せてきましたね。
ボーカルのもっささん、すごい歌が上手になったな....Cメロの伸びが美しい....。ネクライトーキーの躍進は止まらない。
8月終わり!
UNISON SQUARE GARDEN Revival Tour "Spring Spring Spring" @東京ガーデンシアター 2021/5/19
UNISON SQUARE GARDENのツアーを見た。
このツアーは2012年に開催したライブ「Spring Spring Spring」を完全再現する、というものであり最近の曲は一切演奏されない。完全に物好きのためのライブである。
9年前のユニゾンを、今のユニゾンはどう見せてくれるのだろうか。
座席位置はアリーナFブロック。この東京ガーデンシアターはフルキャパ8000だというのにそこまでのスケール感をいい意味で感じさせない会場だなと感じる。ユニゾンはあまり大きな箱でライブをしないバンドだが、この会場で演奏するユニゾンはなんだかしっくりくる。昨年行われた(on the)SEATツアーでも訪れた会場でもあるため、このバンドにとってこの会場はツアー常連会場となっていくのかもしれない。
開演前、このライブのイベンターであるVINTAGE ROCKの方が開演前の挨拶をしていた。ワンマンライブでこういった主催者側の人がステージに立つのは珍しい。このコロナ禍でのライブということもあり不安なこともある中で主催者側からこのライブの注意事項の解説があるというのは信頼できる点である。(実際他のライブよりもユニゾンのライブは感染対策により力を入れているし)
開演し最初に演奏されたのはこのライブツアー限定曲である「~overture~ Spring Spring Spring」。こういったSEをメンバー登場時に流すバンドはいるが、自ら演奏をしセットリストの一曲として組み込むというのはとても珍しく、このライブの試行錯誤感が一曲目からすでに見て取れる。
斎藤宏介の「おまたせ!」から「フルカラープログラム」。やっぱこの曲はUNISON SQUARE GARDENを示す象徴であると思うし、一気にステージにもっていかれる。今でこそバンドの代表曲は多くあるが、元のライブが開催された当時、この曲は欠かさずセットリストに組み込む定番曲だったのだろうか。
「プロトラクト・カウントダウン」「23:25」と続いていく。「23:25」は近年のライブでは終盤に置かれがちだと思うのでこの序盤で披露されるこの曲は新鮮に感じた。
「誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと」ではサビの部分でリズムに合わせて首をかしげる田淵が見れてよかった。
ダークな雰囲気を纏った「マスターボリューム」へ。この頃のユニゾンはこういう尖ったロックが多いよなーと思う。
MCでは「9年前はガッキーがポッキーを持ち始めたころ...」とちょうどこの日結婚を発表した新垣結衣のことをネタにしていた。ユニゾンがライブのMCで時事ネタを話すことがあるのか....。
今日の斎藤宏介の衣装は左右で色分けされている赤黒のワイシャツ。単色のイメージがあったからなんか新鮮。
「ついてこれる人はついてきて!」と煽るMCも当時を完全再現。
そしてこのライブツアー最大の特徴であるメドレーへ。当時そのままのメドレーということもありライブで初めて聴けた楽曲が多い。テンポはいいんだけれど全部聴けないというのがメドレーの良いところであり悪いところでもあるか。「ワールドワイド・スーパーガール」の間奏部分であるワワーイ!、スパーガー!が聴けなかったのが残念。いつかフルで聴けることを願おう。ずっとライブで聴くことができていなかった1stシングル「センチメンタルピリオド」がやっと回収できた。やっぱりギラギラしていてかっこいい。
メドレーラストは定番B面曲「ガリレオのショーケース」。この曲の田淵はとても暴れていた。上手側のスピーカー?に突進し続けながら演奏し、ダッシュで戻ってきてCメロの「がっそー!!」をやるというこちらも見ていてニコニコするほどの暴れっぷりだった。
斎藤のソロから始まる「シュプレヒコール~世界が終わる前に~」。やっと聴けた!!!照明を動かさずスポットライトを当て続ける演出でこの曲を演奏したのは流石。アウトロのコーラスが素敵だった...。
そしてまたもやっと聴けた曲「cody beats」。冒頭の「その声が~」の部分でブチ上がった。これもアウトロのコラース素敵な曲だよなー。「サヨナラ!」が好きです。
ラストッ!からの「場違いハミングバード」。この曲で踊りまくるのは楽しい。左右の席が空いていることの恩恵を感じる。
本編終了からアンコールの時間がとても短かった。3分ぐらいだっただろうか。コロナ禍になってからアンコールがないという公演も何度か見たが、できるだけ公演時間を短くし、その場にいる時間を減らすという運営側の配慮だろう。
アンコール一発目は「アイラブニージュー」。またもやレア曲。なにかと「JET CO.」の曲は演奏される機会が少ないと思うので(この前のNormalツアーで一気に救済されたが)、こういう過去にスポットを当てたライブはありがたい。今夜のライブも最高!
「kid, I like quartet」で終幕。ファンになって初期から好きな曲だしやっぱり楽しい。多幸感あふれる終わり方だ。
終演後もVINTAGE ROCKの方がステージ上で挨拶をし規制退場の案内をしていた。こちらとしても開催してくれてありがとうの感謝もあるし、またVINTAGE ROCKが主催するライブに足を運びたくなる、そんな気持ちになる挨拶だった。
このツアーはリバイバルツアーということもあり懐かしいと感じる人が多いライブなのかもしれない。しかし自分にとってはそうではなかった。そこまでライブに足を運べていなかったということもあるがこのライブのセットリストの中で半分ぐらいは初めてライブで聴くことができた楽曲だった。このことやOPやメドレーなども含めて、とても新鮮なライブに思えた。
UNISON SQUARE GARDENは8月には「CIDER ROAD」ツアーの再現ライブツアーもやるし、秋には8thアルバム「Patrick Vegee」のツアーも開催予定だ。こんな状況であってもこのロックバンドは動き続けている。
人は強欲なもので、過去楽曲中心のライブを観ていると、最新モードのUNISON SQUARE GARDENも観たくなってくる。生存証明をしたライブと2つの振り返るライブを経た後に繰り出される最新モードの「Patrick Vegee」ツアーはどんなユニゾンを見せつけてくれるだろうか。今からワクワクしてしょうがない。
ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 3rd Live! School Idol Festival ~夢の始まり~ Day.2 @メットライフドーム 2021.5.9
とても良いライブだった。
昨今の事情でライブイベントがバタバタと倒れていくなかで開催してくれたラブライブ!スタッフには感謝しかない。本当にありがとう。
この3rdライブはアニメ後初のナンバリングライブでありTVアニメベースのライブ。
初のニジガク単独ライブ参加ということもあり期待値はとても高かった。でもその期待を軽々と超えてしまうぐらい良いライブだった。
TVアニメ同様「虹色Passions!」から始まる3rdライブ。スクリーンに映るアニメ映像とキャストのパフォーマンスが重なる様を見て、「ラブライブ!のライブ!に来た!!」という感じがしてテンションが上がる。この曲は白を基調とした衣装はとても綺麗だった。ラブライブ!の衣装再現力はやはり素晴らしい。
自分の席はアリーナF12ブロック、ほぼほぼバックネット側でありアリーナ最後方であったため、自分の目でメインステージを認識することはそこそこ厳しかった。「あっ踊ってんな~」って感じだった。
TVアニメ1話の映像から「CHASE!」へ。ここでこのライブはTVアニメをたどっていくんだな~と気づいた。アニメさながらの炎の演出はアツかった。
再びアニメ映像を挟みメンバー毎のソロ曲ゾーンへ。一曲一曲で雰囲気がガラッと変わるからこれを魅せるステージ演出が本当にすごかった。
「Poppin' Up!」での相良茉優さんの中須かすみ度はとんでもなかった。プリプリしてる衣装とぴょんぴょん飛び跳ねるようなパフォーマンスはまさしくかすみんそのものだった。
ソロ曲で一番好みな「ツナガルコネクト」をライブで聴くことができたのはとても嬉しかった。キュートで個性的な振り付けが特徴的なダンスを田中ちえ美さんはマスターしていた。可愛かった....。
「VIVID WORLD」ではこの巨大な会場を活かしたド迫力のステージを作り上げていた。作中で果林が出演した「DIVER FES」のおそらく元ネタである「ULTRA JAPAN」をメットライフドーム持ってきたような演出だった。青一面に染まるステージは美しかったし、爆音のスモークには笑った。
ソロ曲の披露を終え、アニメ映像が流れる。11話の歩夢と侑のシーンが流れたのには少し笑ってしまった。1万人が巨大スクリーンでそのシーンを目撃した。この演出はコロナ禍ならではだなーと感じた。声出しOKになると応援上映みたいになっちゃいそうだし。
そして歩夢の「Awakening Promise」を経て、9人歌唱の「夢がここからはじまるよ」へ。ここでアリーナ最後方であることの幸せをとんでもないほど感じた。高咲侑役の矢野妃菜喜さんがすぐ後ろのアリーナとバックネットの間でピアノでこの曲のイントロを演奏したのだ。泣いてしまった。これがあるから現地のライブ参戦ってのはやめられないんだよな。曲中もすぐ後ろでニジガクメンバーを応援していた矢野妃菜喜さん、その姿は間違いなく高咲侑であった。
そしてED「NEO SKY NEO MAP!」。号泣である。やっと「今日の青い空は~」を聴くことができたしもう本当に満足度がとてつもない。
ここまで一気にアニメ曲を駆け抜けるとは思っていなかった。途中でB面曲とか挟んで最後の最後にNSNMだろうな~と思ってたからこの構成には驚いた。
一旦メンバーが挨拶しB面曲「Sweet Eyes」「全速ドリーマー」へ。またしても自分の席運の良さに感謝することになった。トロッコでメンバーが間近に来てくれたのである。マーーージでうれしかったし本当にここ来てよかった~~~~。大西亜玖璃さんと目があった!!鬼頭明里さんめっちゃ綺麗!!前田佳織里さんほんとにちっちゃい!最高~~~~~~。
「未来ハーモニー」で本編終了。ここまでやってまだアンコールがあるんですか....!?満足度をまだまだ上げてくるのか
アンコール開始は彼女たちの始まりの曲「TOKIMEKI Runners」。オタクどももこれには定番の安心感があるのかペンライトでfufuやfwfwを表現していた。声出せなくても必死にやっててこれがまたいいのよな~。
そして2ndアルバムソロ曲メドレーへ。またしてもトロッコが来た!!!!田中ちえ美さんからテレテレパシーを直接くらいました。
「Love U my friends」でもトロッコ。後半怒涛のトロッコラッシュすごいな...。ここで村上奈津実さんと目が合いました。ありがとうございました。
アンコールラストは「NEO SKY NEO MAP!」。本編で披露された同曲とは意味合いが違ってくるな~。ほんとに終わっちゃうんだ...。
4thライブ、TVアニメ第2期とこれからのニジガクを示し、「夢の始まり」は締めくくられた。
.....本当に....いいライブだった....!!!!!
ラブライブ!のライブってなんでこんなに余韻を残してくるのがうまいのだろうか。しばらくは目をつむればそこの情景が浮かんでくるし、思い出して涙がこぼれそうになることもあった。
思い返すとニジガクを初めて観たのはラブライブ!フェス!だった。この時は単体のライブに足を運んで涙を流しているなんて想像もしなかった。μ'sが目的でフェスに行った人が今はこうしてニジガクのライブに足を運んでいる、これだけでフェスを開催した意味はあるのだろう。
これからも夢のつづきを見させて欲しい、そう思えるライブだった。
2021年2月に聴いた曲
アイラヴユー/SUPER BEAVER
作詞・作曲:柳沢亮太
「アイラヴユーが歌いたい 愛してる」
これだけ単純な詞なのにこんなに心打たれるのはなぜだろう。とにかく届けるという彼らの信念が詰まったまっすぐすぎる、これぞSUPER BEAVERな一曲。
走れ/DIALOGUE+
作曲:ZAQ 作詞:佐々木亮介・田淵智也 編曲:eba(F.M.F.)
田淵智也プロデュースの声優ユニット、DIALOGUE+に新たに参加したクリエイターはなんとa flood of circle 佐々木亮介!
発明家は「空が飛べる」って 口にした夜も
じゃあさ不可能って何?
↑佐々木亮介の歌詞....
歌詞はもちろん最高にかっこいいが見逃せないのがebaのギター。ハンパない。
Fight Oh! Mirai oh!/星見プロダクション
作詞・作曲:Q-MHz
(メディアミックスプロジェクト「IDOLY PRIDE」より)
何度でも聴ける曲が来ましたよこれは
Q-MHz名義だがメロディ、ワードセンスから溢れる田淵智也...
ラスサビのベースが素敵です。早くスタッフクレジットが見たいですね。
くそ現代っ子ごみかす20代/ヤバイTシャツ屋さん
作詞・作曲:こやまたくや
衝撃のタイトル。
激しいロックに乗せて叫ばれるやらなきゃいけないことをやれない20代の感情。ラストの怒涛の叫びには共感せざるを得ない。
2月分終わり。
2020年好きな曲10選
今年の振り返りは今年のうちに。
ということで2020年の好きな曲10選です。
- キミのラプソディー - Mashimairesh!!
- LOVE AND DEVIL - 4U
- シャイノグラフィ - シャイニーカラーズ
- 無敵級*ビリーバー - 中須かすみ(CV.相良茉優)
- RUN REMIX(feat.KREVA & VaVa)
- 世界はファンシー - UNISON SQUARE GARDEN
- Sacred world - RAISE A SUILEN
- Rollers Anthem - a flood of circle
- 突破口 - SUPER BEAVER
- ぐるぐるDJ TURN!! (Anime OP Ver.) - Happy Around!
キミのラプソディー - Mashimairesh!!
作詞・作曲:Wiggy 編曲:三谷秀甫
TVアニメ「SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!!」EDテーマ。
SHOW BY ROCK!!への入り口となった一曲です。歌いだしのタイトルコールから引き込まれるものがありますね。アニメED上だと作詞が作中のキャラクターであるマシマヒメコになっていまして、「出会えた奇跡が 日常を彩って きらめき出す」という歌詞がヒメコがほわんに出会ったことでの世界の変化が語られているのが良いですね。
ラスサビは泣きそうになるほど好きです。
LOVE AND DEVIL - 4U
編曲:Tomoya Tabuchi、Shuhei Yanagidate
アプリ「Tokyo 7th シスターズ」楽曲。
「ナナシス」への入り口になった曲です。作曲の田淵智也につられて聴いてみたらあれよあれよとハマっていきました。サビ前の(と、ほざき)や2番サビからCメロへのシームレスなつなぎなど、聴いてて面白い点がたくさんある曲ですね。
また、曲を先に知ってからストーリーを読み「4Uってこんな人たちなんだ」ってなることで、曲の解像度が上がるんですね。それでよりこの曲を楽しむことができました。
シャイノグラフィ - シャイニーカラーズ
作詞:古屋 誠 作曲・編曲:ヒゲドライバー
三年目となる「シャニマス」のまだまだ挑戦が続きこれから大きくなっていくはばたきを描くような曲です。とにかくギターがかっこいい曲ですね。サビのフレーズがお気に入りです。11月に行われたMUSIC DAWNで思ったのですが、光空記録をMy Shinographyって読むのかっこいいですよね。
無敵級*ビリーバー - 中須かすみ(CV.相良茉優)
作詞:Ayaka Mitake 作曲:DECO*27 編曲:Rockwell
「ニジガク」にハマるきっかけになった曲です。まず、ラブライブ!楽曲をモザイクロール、ゴーストルールなどの人気ボカロ曲を産み出してきたボカロP「DECO*27」氏が作曲することに驚きましたね。「ニジガク」は今までのシリーズとは一味違うかもしれないと感じたのもこの時でした。
キャラソンとして完成度が高い一曲だと思います。壁にぶつかってもひたすら前向きに、絶対めげない、中須かすみの自己紹介ソングとして完璧ですね。この曲聴くと、「中須かすみもがんばってんだから俺も頑張らなきゃならんよな」ってなります。
RUN REMIX(feat.KREVA & VaVa)
2018年の同氏発表の楽曲「RUN」にKREVAとVaVaの客演を迎えたREMIXバージョンです。なにかを見つけ出し掴むため走るVaVa、走り続けてきた王者ゆえの苦悩とそれでもなお走り続けるKREVA、2人のヴァースの対比が美しい曲ですね。KREVAは今年、自身でのリリースに加え、多くのアーティストの客演として参加してきました。どの作品も素晴らしかったですが、この「RUN」のKREVAが一番ヤバかったですね。畳みかけるように単語をならべ怒涛のように韻を踏んでいく、それでもメッセージは強く残る、そんな一曲でした。
世界はファンシー - UNISON SQUARE GARDEN
作詞・作曲:田淵智也
アルバム「Patrick Vegee」より。
意味不明のメロディと意味不明の歌詞、意味不明のMVとめちゃくちゃ意味不明な一曲です。最初に聴いたときは「んん?」って感じで一曲が過ぎ去りましたが聴いていくほどにどんどん「世界はファンシー」にとりつかれてくるんですね。音楽の楽しさと面白さをギュッと詰めた一曲だと感じます。
Sacred world - RAISE A SUILEN
作詞:Spirit Garden 作曲・編曲:藤田淳平(Elements Garden)
TVアニメ「アサルトリリィ BOUQUET」OPテーマ。
8月にリリースされたフルアルバム「ERA」が記憶に新しいなかドロップされたのがこちらのシングル。バンドリ!発のバンドが社内コンテンツの主題歌をやるとのことで少し心配はありましたが杞憂に終わりました。曲もOP映像もめちゃくちゃかっこいいし、なにより曲と映像ががっちりマッチしていました。
この曲のすごいなーって思うポイントはやはりサビ前ですね。サビ行くと思ったらブレイクダウンでそっからサビですからね。聴いててとても気持ちが良い。また、1分30秒のなかで情報量がとても多いにも関わらず締めるとこはきっちりと締めていて、アニメOPとしても完成度がすごく高いと感じました。
「アサルトリリィ BOUQUET」良いアニメでした。
Rollers Anthem - a flood of circle
作詞・作曲:佐々木亮介
アルバム「2020」より。
フラッドが信じるロックンロールを示した一曲だと感じます。
「誰が何と言おうと これをロックンロールと呼ぼう」
険しい道を転がり続けたフラッドが放つこの一言は、とても力強いですね。
ただひたすらにかっこいい楽曲です。多くの人に届いてほしいと心から思います。
突破口 - SUPER BEAVER
作詞・作曲:柳沢良太
TVアニメ「ハイキュー!! TO THE TOP」 第2クール OPテーマ。
SUPER BEAVERらしいまっすぐすぎる一曲です。彼らにとって2020年は結成15周年、そしてメジャー再契約と大事な一年となりました。そんなメジャーシングル第2弾としてリリースされたのがこちら「突破口」です。「今をやめない」をつづけてきたビーバーだからこそ伝えられるメッセージが詰まった一曲だと感じます。2021年も彼らはメジャーシーンを「正面突破」で、貫いてくれることでしょう。
ぐるぐるDJ TURN!! (Anime OP Ver.) - Happy Around!
TVアニメ「D4DJ First Mix」OPテーマ。
展開がぐるぐると変わっていく、前山田健一さんが得意とする賑やかで楽しい一曲です。ボックスふみふみ、潮干狩りタイム、わかわかめナイトなど言葉選びがとても独特でクセになります。後半の唐突なしりとりはびっくりしましたね。DJなのでつながれば何でもアリ。あと、まだこれ(Anime OP Ver.)なので1月にリリースされるシングル版が気になりますね。どう変わるのでしょうか。
以上、2020年の好きな曲10選でした。
来年もジャンルにこだわらず曲をたくさん聴いて良い曲を見つけていきたいですね。
ライブもたくさん行けるといいな。
あとこのブログを死なせないよう頑張ります。
a flood of circle『LOVE IS LIKE A Beer!Beer!Beer!』@新宿LOFT(配信) 12/25
a flood of circleの『LOVE IS LIKE A Beer!Beer!Beer!』を配信で観た。
このライブはHISAYO(Ba.)が加入10周年ということで彼女が制作に初参加したアルバム「LOVE IS LIKE A ROCK'N'ROLL」の再現ライブとなっている。ライブじゃなかなかやらないあの曲やこの曲を聴ける貴重な機会でもあった。
ライブが始まって早々、少し気になることがあった。Dr.渡邉一丘の髪がバッサリと切られイメージがめちゃくちゃ変わっている!かなりしばらく、ていうかフラッド知ってからずっと渡邉一丘といったら肩までのびるロングパーマだったのでかなり衝撃を受けた。変わりすぎてて「あれ今日ナベちゃん欠席?」とまで思った。しかし、その顔立ち、服装、ドラムスタイルは間違いなく渡邉一丘だった。
ナベちゃんのことについてはここまでにしてライブの感想を話そう。
「LOVE IS LIKE A ROCK'N'ROLL」はやっぱ良いアルバムだな、と再認識させられるようなライブだった。私の中でもこの「LOVE IS LIKE A ROCK'N'ROLL」というアルバムはフラッドの中でもそこそこ上位に入っている。まずI LOVE YOUから始まる、というのがすごいと思うのだ。こういうカントリー感のある楽曲ってのはなかなか冒頭に置かれることは少ないと感じる。でもこのアルバムはこの曲でないと始まれない。ブルースへのラブを込めたこの曲はこのアルバムの表題曲にぴったりだし、説得力がある。それにとても良い曲だ。ここから繰り出されるのはBlood Red ShoesやBeautiful Monkeysなどのライブ定番曲に加え、ロックンローラーの宿命を叫ぶ「Boy」、そして最後には”生きていて”とまっすぐなメッセージを残す「感光」と、a flood of circleのアルバムとしてとても完成度の高い一枚だ。それはライブでも変わらない。走りつづけているフラッドが示す今の「LOVE IS LIKE A ROCK'N'ROLL」を見ることができた。佐々木亮介のソロから入る「賭け(Bet!Bet!Bet!)」をライブでみれたのが嬉しかった。ほんとに聴いていて楽しい気分になれるしサビ中の「べっべっべいぇー」の部分は叫びたくなる。ナベちゃん曰くかわいい曲の「YU-REI Song」もライブではなかなか見ることができない曲じゃないだろうか。やさしい曲のように聞こえるが歌詞の一節にある「生きてるうちにやりゃよかった」は佐々木亮介の「やれることはやる」生き様を示しているように感じる。そしてこの曲から続ける「Boy」が本当にかっこよかった。アオキテツのギターからはじまる「Boy」は、再現ライブといえど今のフラッドだからやれる「Boy」だと思うし、やっぱりこの曲はとても熱くなれるし心が動かされる。本編ラストの「感光」はモニター越しでも息が止まるほど佐々木亮介に心を奪われた。「生きていて」なんて言われたら生きるしかなくなるじゃないか、と思わされる。人と簡単に会えないこんな時代だからこそまた心に響くものがあった。ここで本編は終了。やっぱ「LOVE IS LIKE A ROCK'N'ROLL」はいいアルバムだ。
そしてアンコール、雰囲気は一転、和やかなムードに包まれHISAYO姐さんのお祝い会場に。HISAYOが一番搾り(最近ロックバンドがこぞって絞り飲んでるけどキリンは何かあるのか...?)の音を鳴らし、演奏されたのはライブタイトルにもなっている「Beer!Beer!Beer!」、「これやってみたかったんや」と言って楽しそうに演奏してる姿をみるとこっちも楽しくなる。そしてラストに演奏されたのは最新曲「Beast Mode」。今のモードのフラッドを見せつけ、ライブは終了した。
フラッドは今年3本の配信ライブを行った。どのライブもテーマが異なり、全く違うフラッドが観ることができた。ライブができない中でもいろんな形でライブをやるのが彼ららしいし、信頼できる。HISAYO10周年イヤーの次はフラッド15周年イヤー。2021年のフラッドは何をしかけてくるのか。