ろふろっく

すきな音楽のはなしをします

a flood of circle『Tour 伝説の夜を君と』@水戸ライトハウス 2022/3/19

昨年末にリリースされたアルバムのツアー。今までのフラッドとは違う面を見せてきたアルバムだったためライブではどうなるのか。

 

SEが鳴りメンバーが登場。佐々木亮介が本当に金髪だ....。SNSで見ると正直う~んって感じだったんだが、少し色が落ち着いたのかこの薄暗いライブハウスとバチバチに決まっている。さすがロックンローラー佐々木亮介、かっこいい。

始まりは「A」。アルバムで聴いてた時は始まりのイメージが全くなかったが”これが最初のA”って言ってるし最初でもありかぁ。『Dancing Zombiez』でフロアを狂乱させたら『クレイジー・ギャンブラーズ』『狂乱天国』とアルバムの中でもダークな楽曲が続いていく。やっぱりこういうダークな曲は狭いライブハウスがすごい似合うし、ライブ映えする。

『Rex Girl』ではHISAYOがボーカルを務める場面も。

MCで"このライブハウスの店長に会うとホッコリする、このホッコリがロシアの兵隊に広がれば、一緒に京成に買い物に行きたい"と最近の情勢を交える。こういうMCに京成という単語が出てくるのが笑ってはいけないんだけどちょっと面白かった。この流れで"良い曲やりまーす"といって演奏されたのは2ndアルバムのバラード曲『月に吠える』。なかなか遭遇できない楽曲なだけに驚いた。めちゃくちゃ良い曲だ....。

ブレインデッド・ジョー』『バタフライソング』と、アルバムの爽快なポップチューンを畳みかけていく。バタフライソングは聴いててめっちゃ気持ちいい。野外とかで聴けたら最高だろうな~。このままの流れで『春の嵐』。大好きな曲なんだけど今まで一度もライブで聴けてなかったのでブチ上がった。当日は雨も降ってたことからピッタリハマってたな。

前作アルバムの大名曲『Rollers Anthem』も演奏。とんでもないパワーのある楽曲だと思ってるのでこれがLINE CUBE SHIBUYAで鳴らされたら泣いちゃうかもしれない。間違ってないことをデカいホールで証明してくれ。

そして『プシケ』。これも実は初ライブだったりするので"俺の大事なメンバー紹介します"が聴けて大興奮。え、これも渋谷でやるのか?めちゃくちゃアツイじゃん...。

ついにアルバムリード曲『北極星のメロディー』へ。ここ最近テレビなどでも披露されているしなんだかフラッドを次のステージに連れていってくれそうな楽曲。

定番曲『シーガル』で盛り上がりはピークへ。このまま終わりかと思ったが一旦トーンダウンし『白状』へ。"遠回りでいい 壊れててもいい"と語りかける部分は音源でも鳥肌モノだったというのにライブはすさまじかった。震え上がった。

アルバム1曲目の『伝説の夜を君と』で本編終了。今までのライブだとブチ上げて帰っていくイメージがあったのでこういう風にしっとりと終わっていくというのはなんだか新鮮。アルバムのイメージ通りでもある。

アンコールでは"水戸よりちょっと格下の渋谷って街でライブやるんで"とめちゃくちゃなMCをし『Beast Mode』をドロップ。フロアを再度狂乱させてライブは終了。

 

フラッドを水戸で観るのはのカントーロードでのLarge House Satisfactionとの対バン、FIFTHTEENツアーと、ここ一年で3回目となる。こちらからするとライトハウスでフラッドがライブすることが当たり前のように思えてくるが、本当にありがたいことである。これからも毎ツアー来てください。

 

次観るのは7/8のLINE CUBE SHIBUYAでのツアーファイナル。初ホールでフラッドはどんなロックンロールを見せてくれるのだろう。

 

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2021年楽曲10選

2021年が終わる前に今年の締めくくりを。

今年の10曲、選びました。

 

 

あやふわアスタリスク/DIALOGUE+

作詞・作曲:田淵智也 編曲:広川恵一

(TVアニメ『弱キャラ友崎くん』EDテーマ)

2021年、最も自分の中でヒットしたアーティストはDIALOGUE+だといえる。年初めに発表された「あやふわアスタリスク」の衝撃はすごかった。TVアニメのEDとして書き下ろされたため、90秒の枠にいったん収まっているのだが、それを超えた先が凄まじい。2コーラス目でこれでもかとバンドサウンドが轟く。全く違う音楽のようだけど次のサビでちゃんと戻してくるのがすごい。アニメソングのフルVerはこんなにも面白いことは体現していると思う。あと『あやふわ』って響きがなんだか良い。

 

 

Fight oh! MIRAI oh!/星見プロダクション

作詞・作曲:Q-MHz 編曲:Q-MHz、伊藤翼

様々なキャラクターコンテンツが生まれた年だったが「IDOLY PRIDE」はひときわ存在感があった。最初にぐーんと持っていって「攻めちゃうんだミライ Fight oh!!」で一気に引き込まれる。ずっと騒がしくて楽しい曲なんだけど疲れない、聴き飽きない、ずっと聴けちゃう、という不思議なパワーを持つ曲だ。

カラダが止まらんって ココロが大騒いでるよ

すげぇ変な歌詞だけどずっと耳に残る...。

 

 

GIRLS' LEGEND U/ウマ娘 プリティーダービー

(アーティスト名は省略。

詳細:ウマ娘 プリティーダービー 公式ポータルサイト|Cygames

作詞:五十嵐萌(Cygames) 作曲:本田晃弘(Cygames)編曲:東大路憲太

(ゲームアプリ『ウマ娘 プリティーダービー』OPテーマ)

2021年は「ウマ娘」の年だった。ウマ娘楽曲も大きく話題となり「うまぴょい伝説」はお茶の間にも広がった。初めてアプリを起動して聴いたこの『GIRLS' LEGEND U』には衝撃を受けた。最初の「ウォウウォウ」で、ん!?となるし明るいAメロ、Bメロからの迫力のあるサビと、とんでもない曲だと感じた。

フルVerを聴いてまたも驚かされた。ラスサビの「Ah 勝利へ」で曲終わるな~と思っていた隙にもう一度サビをぶつけてきて、えっ!!?ってなった。この予想外な展開はまるでレース。

 

 

閃光/[Alexandros]

作詞・作曲:川上洋平 編曲:[Alexandros]、Takashi Saze

(映画「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」主題歌)

バンドが新体制に入りこれからどうなるのかなというちょっとした不安があったが、この曲のイントロを聴いた瞬間そんなものはすべて吹き飛んだ。[Alexandros]、まだまだ行けるじゃん。ギターベースドラムがめちゃくちゃ鳴っているという極上のロックサウンドなのにメロディのキャッチーさがガンダムの主題歌として成立させている。とにかくラスサビの圧巻のドラムから「鳴らない言葉をもう一度描いて」がかっこいい...そりゃ予告でも使われるわ...。

 

 

窓を開けて/CIEL

作詞・作曲・編曲:カンザキイオリ

(映画「映画大好きポンポさん」主題歌)

「映画大好きポンポさん」は観た後に良い映画だった...!と心の底から思える作品だった。それにはこの主題歌「窓を開けて」が大きい。明るく、爽快な楽曲なのだが、本編終了時にこの曲が流れだす瞬間が最高に気持ちいいのだ。

CIELはKAMITSUBAKI STUDIOのバーチャルシンガーなのだが、この曲に触れるまでこの界隈には触れたことがなかった。こういう色々な出会いがあるから映画って面白い。

 

 

Presense I (feat. KID FRESINO) [with 3exes]/STUTS & 松たか子

作詞:KID FRESINO、butaji 作曲:STUTS、butaji 編曲:STUTS

(カンテレ・フジテレビ系連続ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」主題歌)

J-POPとインディーシーンを中心とするヒップホップミュージックが交わり生まれたこの曲は、多くの人が別の音楽の世界を知るきっかけになった曲なんじゃないかと感じる。毎週客演するラッパーが入れ替わるというのも面白かった。STUTSによるトラックと豪華ラッパーによるラップは純度100%のヒップホップなのだが、フックで松たか子が登場すると一気にJ-POPになるのがすごい。どのバージョンも個性があり、どれを選ぶか迷ったのだが、最初の衝撃がでかかったことを込めてKID FRESINOが参加した『Presence I』をセレクト。

 

 

Instant Love/La prière

作詞:棗いつき 作曲:aran

棗いつき、藍月なくる、nayutaによるボーカルユニット『La prière』による楽曲、なのだが私はこの人達が何者なのか正直よくわかっていない。この音楽シーンを全く知らない状態でこの曲に出会ったことはもはや奇跡なのではないかと感じる。ダンスミュージックにバチバチとはまってくる歌詞が本当に気持ちいい。Aメロの「損得勘定論 割り切って リサーチ&サーチ」の時点で唸る。一度聴くと抜け出せなくなる麻薬みたいな音楽。来年はこの辺の音楽シーンもよく観ておこう。

 

 

pop enemy(feat. Shinpei Nasuno)/日高零奈 (CV: 蔀 祐佳)、東雲和音 (CV: 天音みほ)、茅野ふたば (CV: 堀越せな)

作詞・作曲・編曲:Shinpei Nasuno

2020年、エレクトロとアニソンシーンを繋いだ『電音部』だが、2021年は40週連続リリースを決行し毎週リスナーを楽しませ続けている。その中でリリースされた楽曲の中でも「pop enemy」はかなりのお気に入り。ずっとサビみたいな曲なのに全くしつこくなくてすっと聴けちゃう。「今夜はTake My Soul~」のパートやラップパートなどクールに振り切っていてめちゃくちゃカッコイイ。そんな何もしなくてもかっこいい曲なのに間奏に「ドーンだよ!」を差し込んだのはすごい。

 

 

未来は風のように/Liella!

作詞:畑亜貴 作曲:山田智和 編曲:久保田真悟、兼松衆

(TVアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」EDテーマ)

今年は「ラブライブ!スーパースター!!」に狂わされた。「虹ヶ咲」にハマっていただけにちょっと様子見しよ~って思っていたが、アニメが放映されるやいなや思い入れが強くなっていた。アニメにこんな心動かされるとは。このED曲も作品において大きな役割を担う。作品に寄り添う最高のエンディングソングだと個人的に思う。「未来は風のように」というタイトルにも示す通り、Liella!の5人が未来へ進んでいった時にはまた曲の受け取り方が変わってくるんじゃないかと感じる。

 

 

まだ世界は君のもの/a flood of circle

作詞・作曲:田淵智也 編曲:田淵智也a flood of circle

今年が15周年イヤーだったa flood of circle。周年企画として親交の深いアーティストからの提供楽曲で構成されたコンセプトアルバム「GIFT ROCKS」もリリースされた。盟友であるUNISON SQUARE GARDEN田淵智也から贈られた「まだ世界は君のもの」は特に印象深い。フラッドの楽曲「世界は君のもの」に「まだ」を付けただけなのにこんなに愛を感じるなんて。

そして風は西へ向かう 太陽に沿いながら

それでもなんとなく 気が乗らなけりゃ東に向かえ

これがa flood of circleというロックバンドなんですよね...。

 

 

 

 

2021年分終わり!!!

来年も音楽聴きまくろう!!

THE KEBABS 『椅子』@ヒューリックホール東京 2021/12/16

THE KEBABSのライブを観た。a flood of circle佐々木亮介、UNISON SQUARE GARDEN田淵智也を擁するTHE KEBABS、両者のバンドはよく見るのだがこのバンドを観るのははじめて。相当楽しげなライブをしているらしいが...。

会場はヒューリックホール東京。まさかの11階にあってびっくりした。この階でライブを観るなんて初めてだ。映画館を改装したホールらしく椅子がふかふか。

 

定刻になるとライブを主催しているVINTAGE ROCKの若林さんが登場。ライブの注意事項と爆裂ロックンロールショーが始まることを告げる。

ライブはまさかの新曲からスタート。「空腹を満たします」「優勝」(「昼食」らしい

https://natalie.mu/music/news/457939)などのフレーズが含まれていた。また変な曲を作ったなぁ。「ロバート・デ・ニーロ」「オーロラソース」を続けて演奏。アルバムの一曲目つなぎだった。ケバブスは一曲一曲が短いうえにどんどん演奏するから我々に落ち着かせる暇を与えない!

チェンソーだ!」の爆発力がすごい。音源のラップを完璧に、それ以上にカマす佐々木からの「ノコギリダンシン!」で会場は熱狂。音源の叫ぶ部分で田淵がちゃんと叫んでいて笑った。

「セカンド」アルバムの中でも異彩を放つディスコチューン「ジャンケンはグー」では会場がダンスフロアになっていた。会場が元々年季の入った映画館なだけになんだかこの曲と会場のマッチ感があった。ふっふ~の部分で両手あげるの楽しい。

「ホラー映画を観よう」佐々木亮介の声の良さが存分に出ていた。ささやくような「麻痺するために見るんじゃあなくて....」はゾクゾクした。この会場が有楽町マリオンにあることから歌詞を「マリオンの向こうさ」にしていたのが印象的だった。新宿の映画館をテーマにした曲だけどここも元映画館だしぴったり。演奏がヒートアップしていき最後のに決まったところで「メリージェーン知らない」が来るかと思ったが一度静寂に。この間観客誰一人音を発さなかった。統率がとれている....。田淵にスポットが当たり波のような口笛を吹く。佐々木が何度も口笛を吹かせていて笑った。田淵は口笛がうまくなってきたらしい。そして「サマバケ」へ。ゴキゲンなサマーチューンで会場を夏に飛ばす。本当にひたすら体を動かしたくなる!サビ前の「おぉ~~~」とかもノリノリで体を動かしちゃう!声出し解禁後の夏フェスなんかでこれやったらとんでもないことになるんじゃないか。

「ラビュラ」は田淵と佐々木のツインボーカルの良さが出ていた。音源で聴いた時からこれライブで聴いたらヤバイことになるんじゃないかと思ってはいたが想像以上だった。ラスサビの「それでかまわねぇ」という叫びの迫力よ。

MCでは「起こってほしくないこととかが急に来る」と語りかけている最中に「急に来る新曲とか」で「急に来る!」と新曲を披露。MCモードから一気にスピードアップしたので驚いた。曲中では急に曲が止まりu・i・uで韻を踏み続けフリースタイルラップのようなシーンも。

この後も勢いよく4曲演奏。「ラビュラ」で終盤かとおもっていたがまだまだやり尽くしてはいない。

ラストの「夢がいっぱい」ではケバブスが持つ幸せでハッピーなオーラがあふれ出ていた。めちゃくちゃ楽しくて面白いライブだった、そう思わせるような力がある。

本編が終了しアンコールかと思われたがヴィンテージロックの若林さんが再度登場し「これにてTHE KEBABS 椅子...」と終わりの挨拶をしてきたのでアンコールなしなのか~と思った。「第一部を終了します。」と告げた時はめちゃくちゃ笑ってしまった。こんだけ楽しいライブやったのにまだなにかやってくれるのかTHE KEBABSは。

ステージにメンバー用の椅子が用意され、ライブTシャツ姿のメンバーが登場し第二部開始。メンバーが飲み物片手に喋る姿は月刊THE KEBABSの空気感が現地で味わえたようで感動した。ラジオや動画で何度も聴いてきた田淵のあのべしゃりを生で聴いたのも初めてだったのでこれも感動した。

1時間半もライブしたけどまだまだやってない曲あるぞ、ってことでスタッフや観客からリクエストされた楽曲を演奏するとのこと。やってない楽曲リストが掲げられるステージは今まで見たことない。あと、序盤にやった「オーロラソース」が入ってたのはなんでなんだろう。ツアー途中で入れたのかな?

選ばれたのは「おかしのはなし」「まばゆい part2」「ガソリン」の3曲。メンバー(主に新井)は曲を思い出すためライブ音源に合わせて練習を始める。ライブ会場でライブ音源が流れる中、メンバーが練習をする、という他のバンドじゃありえない光景が見れてしまった。

上記3曲に加えた計6曲を披露。「ジャキジャキハート」を聴けたのがうれしかった。

 

THE KEBABSのライブは何も考えずに楽しめるし爆笑できる。それはメンバー自身が面白いことに本気で向き合い、楽しんでライブを行っているからだと思う。トーク形式の第2部も他のバンドがやったら「ん?」ってなる事もあるだろうが、このバンドなら笑って許してしまう。THE KEBABSは面白いことを本気でやり、企み、全力でこちらにぶつけてくる。そしてファンはただ全力で笑い、楽しむ。そうしてこのバンドのライブは成立しているのだと感じる。早速来年のツアーも決まってるTHE KEBABS、一体どんなことをしでかすのだろうか。

 

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Liella!『First LoveLive! Tour ~Starlines~』@LINE CUBE SHIBUYA 2021/11/26

Liella!のファーストライブツアーを観た。

ラブライブ!スーパースター!!のアニメを見てから、ラブライブ!スーパースター!!に心を奪われ続けている。そんなスーパースターの記念すべき1stライブ。今回はおそらくシリーズ初である10都市20公演のライブツアー形式に。こんなにツアーを回る声優ユニットなんてまずいない。一体どんなライブなんだろう。

会場はLINE CUBE SHIBUYA。スーパースター!!の舞台原宿のお隣。

席は3階席下手側。遠い方だけどちゃんと観れる。ホールはいいね。

 

スタートはラブライブ!シリーズのライブらしいメインテーマ流れた上のでキャラクター紹介からスタート。ラブライブ!のライブに来た!という感じがするし、なんだかここで感極まって涙を流してしまった。ずるいよなぁラブライブ!は。

一曲目は「START!! True Dream!」とアニメOPでライブスタート。以降もアニメ映像に絡めてライブが進行していく。「未来予想ハレルヤ!」ではメンバーがバラバラで歌う映像と同様にステージ上で5人に分かれてパフォーマンス。岬なこの学校椅子を使ったパフォーマンスとアウトロ部分の伊達さゆりのダンスのキレがすばらしかった。

「GOING UP」では伊達ソロで、「1、2、3!」では伊達、Liyuu、岬と変則的なメンバーで楽曲が披露されていく。アニメ2話、3話のダイジェストが流れ「Tiny Stars」に向かう。アニメではかのんと可可がクーカーとしてステージに立つ直前に停電というハプニングが起こりファンがペンライトで照らすというシーンがあるが、このタイミングで現地のファンがペンライトを付け始める、という流れが素晴らしかった。こういう二次元と三次元の間が曖昧になる瞬間が本当に大好きだ。そして実際のステージにもクーカー登場!ファンシーな衣装に身を包むふたりはとってもキュートだ。

ファンクサウンドが気持ちいい「バイバイしちゃえば?」ではペイトンと岬が登場。そしてあとの二人も加わり「常夏☆サンシャイン」へ。すごかったのが最後の岬なこのシャウトだ。まったく震えのない綺麗な声で、伸びがとんでもなく、このホールの音響のよさを最高に活かしていた。Liella!のポテンシャルの高さをこれでもかと見せつける。

雰囲気は一転し、「リエラのうた」関連楽曲のコーナーで3曲披露。控え目な伴奏にのせられるボーカルは際立って綺麗に感じる。いつかオーケストラを率いて演奏してほしい。

7、8話の葉月恋加入までのダイジェストから「瞬きの先へ」。間奏ではステージの中央で大きく青山なぎさがバレエのようなダンスを披露。そしてLiella!はついに5人になり「Wish Song」へ。ここで「Song for you,Song for me,Song for All!!」と叫び円陣を組んだ!胸が熱くなった。これこれ!これこそラブライブ!だ!。感極まって体が震える、こういう瞬間があるからラブライブ!はやめられない。

5人なった事でフォーメーションは進化。特に手をつなぎ星を表現するシーンはすごかった。座席が3階席ということもありばっちり星を見ることができた。これはこの席の特権だ。

ライブも後半戦に突入。「ノンフィクション!!」「Day1」とラップ詩が特徴的な2曲を披露。音源を超えるかっこよさだった。KEN THE 390が提供したラップをライブで完璧に歌い上げるの凄すぎる....。

「Dream Rainbow」のラストで他のメンバーが背中を押しステージ上に一人になる澁谷かのん。ここで真っ先に舞台袖に走ったのが岬なこだったがこれはかのんを突き放した千砂都のオマージュ...?一本のライトだけが照らすステージでおびえるように周りを見渡すシーンからアニメ11話Verの「私のSymphony」へ。アニメ同様ステージ袖から4人がかのんを見つめており見ているこっちもがんばれ...!って気分になった。かのんが1コーラスを歌い上げると他のメンバーが駆け寄り5人での「私のSymphony」に。壁を乗り越えた澁谷かのんの世界が大きく広がった瞬間のように感じた。

11話、12話のダイジェストが流れる。道中につくられたステージを結ヶ丘の生徒がキャンドルで照らすシーンでは会場がマリーゴールドの光で包まれた。ステージが映し出されると同時に光のツリーがステージ左右に現れる。これはすごい...と声が漏れた。ここが2000人キャパのホールであることを忘れさせるかのような演出だった。このライブにはキャストはもちろんスタッフも相当本気で挑んでいると感じた。

「結ヶ丘女子高等学校スクールアイドル部、Liella!です!」と名乗り「Starlight Prologue」へ。あのふわふわした衣装を完璧に再現している....本当にかわいい...。

ラストはED曲「未来は風のように」。コンビニ袋をもってくるすみれやことり流顔出しをする千砂都など、ED映像にある木の前でメンバーが増えてくシーンを完全再現していた。すごい....。

アンコールではスーパースター!!の今までを振り返る映像が。衣装も変わり「始まりは君の空」へ。衣装変わるの何度目だ?まだファーストツアーなのバリエーションがすごいな。そしてついに「Dancing Heart La-Pa-Pa-Pa!」が。La Pa Pa!に合わせてクラップするの楽しい!!この曲は何年経っても何年たってもライブの定番曲になってそうな雰囲気がある。

最後には発表も。一日目公演でアニメ再放送と追加公演の発表があったので多分それだろうなぁ~って思って見ていた。しかしそれでは終わらなかった。サニーパッションのシングルリリース、リエラ1stアルバム、2ndライブ開催決定と....まさか3つも追加してくるとは。特に後2つにはめちゃくちゃびっくりした。

最後のありがとう~で3階席の方までちゃんと見てくれてうれしかった....。

 

Liella!は思っていたよりとんでもないグループなのかもしれない。そう感じさせるライブであった。このライブがツアー中の一本ということと最初のツアーだったので2時間ぐらいでサクッと終わるのかなぁと思っていた。舐めていた。Liella!は、ラブライブ!スーパースター!!はツアー一本一本に本気だった。シリーズのナンバリングライブに匹敵するような熱量を感じた。このホールで開催されていることを忘れるくらいスケール感の大きい瞬間があった。それはLiella!本人たちのパフォーマンスだけでなく映像やセットリスト、ステージの装飾による点も大きいだろう。それらすべてが本気だった。これを毎週のようにやっているんだからすごい。ラブライブ!スーパースター!!を、Liella!を全力で輝かせようとしている、そんな気概を感じた。まだまだスーパースター!!は始まったばかりだ。この星々の輝きはどこまで煌びやかになっていくのだろうか。

 

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でんぱ組.inc『特別公演 箱庭の掟』@中野サンプラザホール 2021/11/13

でんぱ組.incが2月の成瀬瑛美卒業公演にて10人での新体制での活動を行っていくことを発表してから9か月、私はまだ現在のでんぱ組.incを応援できるか怪しい状況だった。理由だが「何人のでんぱじゃないと愛せない!」「推しが卒業」とかいうグループやメンバーに対するこだわりではない。最上もがの脱退から根本凪鹿目凛の加入、夢眠ねむ成瀬瑛美の卒業とグループの変遷を見届けてきたが今回の5人一気に加入は衝撃が強すぎた。でんぱ組.incはこれからもずっと続いていくんじゃないかと感じた。ただそれと同時に一気にグループとして変わってしまうのではないか、全く新しいグループになるのではないか、そんな予感もしていた。とはいえ私はでんぱ組.incの曲が大好きだし数は多くはないがツアーや大きなライブがあれば足を運んできた。でんぱ組.incのライブはいつだって楽しいし時には感動だって与えてくれる。今のでんぱ組.incも一度見といた方がいいんじゃないか?応援するかしないかはそれから決めればいいだろう?(でんぱとう会員でもあるし)

ということで特別公演『箱庭の掟』を観てきた。

10人体制だが古川未鈴は育休、根本凪は体調不良のため欠席と8人体制で今回のライブは行われた。そもそも9人体制想定のライブだったと思うが急遽8人でのライブとなっても物足りなさ感じさせないパフォーマンスであった。誰も欠けず全員でステージにのぼるのが最高ではあるが10人いることで不測の事態にも対応できる力強いグループになったと感じる。

最初のMCでメンバーがずらっと並ぶ。多い....10人だとどうなってしまうんだ。MCでは自己紹介。ここで新体制による変化が。メンバー毎のコールアンドレスポンスを含めた口上がなくなっていた。「ぷるぷる女神が~」ではなく「りさちーこと相沢梨紗です!」に変わっていた。たしかにメンバーも10人の大所帯になると一人ひとりのMCをするだけでも尺をとってしまうので仕方ないといえば仕方ないが、やっぱり寂しい。

新体制になってからの「プリンセスでんぱパワー!シャインオン!」などの新曲や「キラキラチューン」、「Future Diver」などの定番曲に加え「最Ψ最好調!」や「アンサンブルは手のひらに」など今までのでんぱを彩ってきた楽曲をバランスよく織り交ぜた面白いセットだった。小鳩りあと天沢璃人のデュエットにて「待ちぼうけ銀河ステーション」が披露されたのは驚いた。

 

結論、でんぱ組.inc、推します。

やっぱり人数が増えてもでんぱ組はでんぱ組であった。パフォーマンスの激しさや奇抜さ、メンバーの強烈な個性など今までのでんぱの持っていた良さはそのままに、あらゆる点が進化していた。10人体制によりステージがより賑やかになり、どこを見ても楽しい、という状況が多くあった。メンバー同士がじゃれあうような場面も多くありまさしくでんぱ組.incというファミリーがステージ上で生きているように感じた。確かにでんぱ組.inc成瀬瑛美所属以前とはだいぶ変わった。でも、今のでんぱ組.incも楽しいことには変わりなかった。これからもこのグループは変化を続けていくことだろう。でも、10人体制という大きな壁を乗り越えたでんぱ組.incは、どんな形になっても我々を楽しませてくれるだろう。次は未鈴、凪を含めたフルメンバー10人でのライブを観たい。8人でさえこんなにすごいのだ。フル装備のでんぱ組.incはどれだけすごいことになるのだろう。

 

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a flood of circle『15周年ベストセットツアー FIFTHTEEN』@水戸ライトハウス 2021/11/6

結成15周年の今年を締めくくるライブツアー「FIFTHTEEN」の3公演目を水戸ライトハウスで観た。今年フラッドを観るのはこれで4回目、なんとこの水戸ライトハウスでは8月に行われたLarge House Satisfactionとの対バンライブに加え2回目という多さ。近くのライブハウスに来てくれるのは本当にありがたい。「ベストセットツアー」というからには一体どんな豪華なライブを見せてくれるのだろうか。

観覧位置は前方。この箱はどこでも近いが前で見ると迫力が段違いだ。

 

スタートは「ブラックバード」。1stアルバム「BAFFALO SOUL」の楽曲からスタートするのがベストセットツアーらしさを感じさせる。続いて近年のフラッドの代表曲と言える「ミッドナイト・クローラー」で一気に会場を盛り上げる。

MCでは水戸らしく納豆の話に。楽屋に京成百貨店の袋に入った納豆が置いてあったらしい。

「泥水のメロディー」「Human License」と初期のギラギラしたロックンロールチューンが続いていく。最新曲でありReiからのギフトソング「I'M ALIVE」も披露。この曲はGIFT ROCKS LIVE直前に行われた水戸でのライブでも披露されていたこともあり、ライブ定番曲になるんじゃないかと感じる。

「月面のプール」と「The Future Is Mine」が演奏されたのが嬉しかった。アルバム「I'M FREE」は自分がフラッドに出会ったきっかけのアルバムでもあるので、自分がベストセットを組む、となったら何曲かこのアルバムから選んじゃうだろう。

「New Tribe」はアオキテツの突き抜ける爽快なギターリフが気持ちよかった。ステージ前の柵に足をかけギターを鳴らすその姿は間違いなくフラッドのギタリストだったしとてもかっこよかった。

「Baffalo Dance」「Blood Red Shoes」「STARS」とそれぞれ違うアルバムから年を追って演奏されていく。続いて最新アルバム「2020」から「Beast Mode」へ。こうして聴くと曲にもだいぶ変化が見られるが、芯にあるロックンロールに対する情熱は変わっていない。そしてフラッドの代名詞「シーガル」へ。ほぼすべてのライブで演奏されているように感じるがフラッドはこの曲を15年演奏し続けてきたはずだ。続けてきたからこそこの「シーガル」が大切な楽曲になっているしこの「続ける」というスタンスがフラッドのスタイルを表していると感じる。

ラストは「花」。ライブで聴くのは初めて。音源を聴いた時からこの曲にはとんでもないパワーを感じたし生半可な気持ちでは聴けない、覚悟のいる楽曲だった。「届け 届いてくれ」の叫びが痛烈に響き、圧倒された。小さいライブハウスだけじゃなくもっとデカい会場で、人もいっぱいいてもみくちゃになりながらこの「花」を聴けたらどれだけすごいことになるんだろうか、そうも思ってしまった。

アンコールでは「GIFT ROCKS」より山中さわお提供の「夕暮れのフランツ 凋まない風船」。ミドルテンポなロックンロールが響く。ラストは「GO」。最後に大きくオーディエンスを跳びはねさせ飛ばしていくようにライブは終了した。

 

ベストセットツアー、と言うだけあってフラッドの15年を振り返るようなセットリストであった。しかし、自分がベストだと思っている楽曲が披露されなかったのは、このバンドのベストが多すぎるからなのだろうか(「ベストライド」でもそんな歌詞があるし)。とにかく今年はフラッドをたくさん観た年になった。おそらく今年一番観たアーティストになるんじゃないか。この結果にはもちろん自分がフラッドを何度も観たいという理由があるが、それだけじゃなくフラッドがいつでもライブをやっているということも大きいと感じる。15周年はGIFT ROCKS関連だけじゃなくA FLOOD OF CIRCUS 2021も楽しませてもらった。年末には新アルバム「伝説の夜を君と」の発売を予定しているa flood of circleの16年目は何を仕掛けてくるのだろうか。また来年もライブに多く足を運ぶ予感がしている。

 

写真は千葉LOOKの店長が作ってくれたというツアーポスター。デカイ。

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電音部 1st LIVE -Make Waves-@TACHIKAWA GARDEN STAGE 2021/10/31

2020年に始動した電子音楽コンテンツ「電音部」の1stライブがついに開催された。初期から豪華なコンポーザー陣による強烈なエレクトロミュージックでアニソン界に衝撃を与えた「電音部」であるが、客入れでのライブは今回が初。全く新しいコンテンツはどんなライブを見せてくれるのだろうか。

席は3階席のステージ側。だいぶ近く感じるがステージの一部が見えない、いわゆる「見切れ席」。席配置は一席開け。

開演前に本作品にキャストとして参加しているにじさんじVTuber、シスター・クレア、星川サラ、健屋花那による注意事項の前説。開演直前には再度登場しコールアンドレスポンスで会場を盛り上げた。ほかのライブでキャラクターによる前説はあったりもしたがVによる前説は初めてだ。これも「電音部」スタイルか。

 

港白金女学院

ライブのトップバッターを務めるのはアザブエリア・港白金女学院!ゴージャスな白いドレスで登場したのは白金煌役、小宮有紗。「MUSIC IS MAGIC」でミラーボールも回りだし立川をディスコに変える。このライブで聴きたい楽曲の一つだったため真っ先に回収できてびっくりした。秋奈扮する黒鉄たまの「いただきバベル」ではキュートで攻撃的なサウンドに会場が揺れる。ステージ上はパフォーマーだけとなりダンスショーケースへ突入。こんなのまでありなのか!ユニットでは「Love me harder」を披露。まるでアザブのようなゴージャスな空間を作り上げた。

 

帝音国際学院

いろんな意味で目玉のアクト、帝音。彼女たちはキャストがにじさんじVTuberということで一体どんな風にライブをするのか?今日の日までとても気になっていた。初手は大賀ルキア役、星川サラ。ん?どこにいるのか?一瞬迷ったが彼女らはバーチャル、スクリーンの中だ。こ、これがバーチャルライブ....!衣装はキャラクターに合わせた特別Ver。あくまでキャストと対等な存在であるように思える良い対応だと感じた。「Shining Lights」で登場した健屋花那は髪に赤メッシュを携えており、これはもう鳳凰火凛にしか見えなかった。

ダンスショーケースでは唯一男性メンバーを加えたダンスチームが登場。カジュアルファッションに身を包んだダンサーたちがアクロバティックに踊る姿に釘付けとなる。

ユニット曲「Let Me Know」ではモニターに3人が登場。スクリーンが縦なせいか3人がぎゅっと収まっちゃってるのがちょっと惜しかった。もっと大型スクリーンを取り入れればバーチャルライブの可能性は広がると思うので、これは今後に期待。

とはいえスクリーンの演出が消え黒背景とキャラクターだけになる瞬間は実在感はすごく、とても未来を感じるアクトだった。

 

神宮前参道學園

一風変わってキュートな世界観を表現するアザブエリア、神宮前参道學園。ダンサーの衣装も前の2組とはだいぶ毛色が違うファンシーな服装だ。桜乃美々兎は公演日が10/31、ハロウィンであることに因み「ハッピーハロウィン!」と告げ「電脳ロリポップ」へ。急にぶつけられる濃度100%の電波ソングに興奮を抑えられない。ユニット曲では電音部に衝撃を与えた「Hyper Bass」へ。爆音で放たれる「はいぱぁべぇす」に脳がとろける。

 

外神田文芸高校

トリは電音部の顔と言ってもいいだろう、アキバエリア、外神田文芸高校。ダンサーの衣装は制服モチーフ。ホーンサウンドが気持ちいいダンスチューン、東雲和音の「Mani Mani」からスタート。衣装は青を基調とした大きな帽子とマントを携えたようなシルエットでクール。日高零奈の「Favorite Days」では会場がオレンジに染まる。なんだかクライマックス感がすごい。もう少しで終わっちゃうんだ。ユニット曲は「pop enemy」を披露。ダンスショーケースこれのアレンジVer.だっただけに来るとは思わなかった。正直これが演奏されたのが一番嬉しかった。3人並んでの「ドーンだよ!」がかわいかった。

 

ライブもついにクライマックス。スクリーンが示す次のWAVEは「ALL AREA」。4エリアが連続で登場しユニット曲を披露していった。神宮前は完全新曲を披露。ひとことでは言い表せない不思議な曲だった。フィナーレは全員登場での「Hand Over」。「明日から元気出して 走れるようバトン渡すよ」というフレーズが胸に残る、良いエンディングだ。

最後の出演者挨拶にて先ほど披露された神宮前の完全新曲が「Distortion」という名称であることが明かされた。作曲はHyper Bassを手掛けたYunomiであることも発表され会場が大きく盛り上がる。作曲者の名前で盛り上がるライブってなかなかないぞ。

電音部の最初のライブは大盛況で幕を閉じた。ラストには電音部の新展開を告げるティザー映像をドロップ。映像に出たのは歌舞伎町...?カブキエリアでも登場するのだろうか。

新たなコンテンツの始まり、そんなライブだった。注目すべきは最後の全体挨拶に至るまでMCが一切なかったことだろう。ダンスショーケースも含めずっと音楽が鳴り続ける空間は、休む暇を与えずずっと踊らせてくれた。そんなライブはアニソンライブではもちろんその他のジャンルでも珍しい。まさしく電音部は立川ガーデンステージをクラブに書き換えたといっていい。まだまだ駆け出したばかりの電音部、これからどんな音楽世界を見せてくれるのだろうか。

 

 

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