ろふろっく

すきな音楽のはなしをします

10-FEET「”シエラのように” TOUR」@水戸ライトハウス 12/4

10-FEETの「"シエラのように" TOUR」を水戸ライトハウスで観た。

水戸ライトハウスは自分にとって地元の箱であり、足を運んだ回数が一番多いライブハウスだ。そんなライブハウスに今年も10-FEETが来てくれた。去年10月のライトハウス30周年企画での怒髪天との対バンはとても熱くて、爆発力のあるライブだった。

そんな熱いバンド、10-FEETはこのコロナ禍でも熱いライブを見せてくれた。圧縮のない状態でみる10-FEETは今まで以上に突き刺さる。スタンディングのライブはコロナ禍に入ってから初めてだった。やっぱり音楽に合わせて体を激しく動かすのは超楽しい。彼らのライブは観客全員で声をあげることが多いが、それに負けないぐらいみな拳を突き上げていた。「その向こうへ」このフレーズはいつも心を突き動かしてくれるが、この状況のさなか聴くこれはより一層強いパワーを感じた。

これからの未来に小さいライブハウスでこんなにゆとりあるパンクバンドのライブを観ることはあるのだろうか。とても近くで観れただけにとても貴重な体験だったように思える。

ロックバンドも頑張っているし、ライブハウスも頑張っているよ。ってことが伝わったライブだった。今日は明日のために。

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a flood of circle『2020 LIVE』を観て

11月25日、a flood of circleのアルバム「2020」のレコ発ライブ『2020 LIVE』を配信で観た。

アルバムの楽曲を中心に構成されたライブであり、過去曲と組み合わさることでまた違った『2020』の一面を見ることができた。

「Free Fall & Free For All」からの「見るまえに跳べ」、めちゃくちゃいい、、、、。佐々木亮介の語りから始まる「Rollers Anthem」は、熱量も勢いも音源よりマシマシで爆発していて最高にかっこよかった。やっぱりフラッドのライブは良い。フラッドが信じるありったけのロックンロールをぶつけてくれる。もっともっと見たいし、多くの人に見られるべきだと思っている。そこで、発表されたのが無料配信ライブの「FIFTHTEEN」とツアー「2020 TOUR 2021」。ツアーファイナルは新木場STUDIO COAST。デカめの箱のコーストでフラッドがやってくれるのは嬉しいし、私もこの規模のフラッドのライブを観るのが初めてなので、コーストで鳴らされるロックンロールがどんなものなのかワクワクしている。

【ライブレポ】UNISON SQUARE GARDEN LIVE(in the)HOUSE

私の中で、UNISON SQUARE GARDENは最高のロックバンドだ。その最高っぷりは画面の向こうでも変わることはなかった。

 

UNISON SQUARE GARDENはリスナーからリクエストを募り、TOP30の中からセットリストを構成する。といういつもの彼らじゃやらないことを行った。Ba.田淵智也はブログで「いつも通りのライブ」と言っていたが、この状況でやれる「いつも通りの楽しいこと」の答えがこの配信ライブなのだろう。

ライブレポはまだ得意ではないので、印象に残った点についていくつか書いていく。

 

・久々に「きみのもとへ」

 

きみのもとへ。について書きたい。この曲は3rd Album「Populus Populus」に収録された曲であり、私もユニゾンを知った当時からよく聴いていた曲である。ポップな曲調と「できるなら心と体を 二つに分けてきみのもとへ」という歌詞に衝撃を受けた、とても大好きな曲である。初めて行ったツアー「プログラムcontinued」でこの曲をやってくれた時はとても嬉しかった。それからしばらくライブでなかなか披露されることはなかったと思う(フェスとかではちょいちょいやってるらしい)そして、ついに5年ぶりにこのライブで聴くことができた。ユニゾンはどの世代の曲も隔たりなく演奏するバンドではあるが、やはりアルバム曲やカップリング曲は歌われる回数が少なくなっていく。そんな曲がこのライブで歌われたということはファンがどれだけこの曲を待ちわびているかの証明となった。10周年の際にリリースされたベストアルバム「DUGOUT ACCIDENT」のキャッチコピーが「端役、伏兵、大暴れ。」であるようにこのライブは歌われてくることが少なかった曲(伏兵)が活躍するために行われたライブでもある気がする。

 

・オンラインで生まれた新たなユニゾンの表現

ライブでは恒例のDr.鈴木貴雄による迫真のドラムパート。今回は演奏中の鈴木にスタッフがヘルメットカメラを取り付け、カメラ視点が鈴木の目線になる場面が。こういうことは他のアーティストのライブでも見る機会は少ない。映像ライブという点を活かした良い演出だ。

カメラのフレームが引き、斎藤と田淵を画面に収めたところで最新曲「Phantom Joke」へ。アニメ「FGO」のOPテーマであることからユニゾンファン以外からの支持を受けたのか、投票では第一位になった曲だ。この曲から、いつものユニゾンと違う点に気づいた。ライブ演出に映像を使っている。彼らの背景に曲をイメージした波形の模様が描かれているのだ。ユニゾンは今までライブ演出に映像を使うことはなかった。それが武道館や野外などの大きな会場であってもだ。それなのに今回のオンラインライブで映像を採用した。美しい映像をバックに歌うユニゾンはそれは美しかった。いつもは音で楽しませてきたユニゾンだったが今回は映像でも楽しませる、そういう気概を感じた。

 

・弥生町ロンリープラネットに春が来る

本編が終了し、アンコールならぬ「おまけ」がはじまった。そこで演奏されたのは9月に発売する8thアルバム「Patrick Vegee」から「弥生町ロンリープラネット」(同じ形式のタイトルだと「東京シナリオ」が思い浮かぶ)この曲は「春が来る」という歌詞でアウトロもなく終わった。そして「春が来て僕らは」。ほんとにビビった。新曲で終わりかなと思っていたので油断していた。こういう粋なつなぎをするのも珍しい。この曲の歌詞にある「新しいページに絵の具を落とす」のようにユニゾンはまたページをめくったと感じた。アルバムはこの順序で収録するのだろうか。なんとなく違う気がする。アルバムではまた違った顔を見せてくれるような気がするのだ。彼らはひねくれているし。

いつものライブならキラーチューンで盛大に盛り上げてから大団円を迎えることがほとんどだった。でも今回のライブは「春が来てぼくらは」を歌い切り音源と同じように終了した。こういう終わり方もオンラインライブならではのユニゾンということだろうか。

 

ライブの最後に会場であるNHKホールが映し出された。事前に会場は明かされていなかったし、無観客ライブの会場に選ぶには大きすぎる会場だろう。もしかしたら、元々アルバムはもっと早い時期に出る予定だったらしいし、ツアーで回る会場だったのかもしれない。でも、人のいないNHKホールで鳴り響く斎藤宏介の声はとても良いものだった。

彼らは来月も「LIVE(in the)HOUSE 2」というタイトルで無観客ライブを行う。今回が人気投票1位から30位までのライブだったのに対し次のライブは31位から70位までの楽曲の中からセットリストを構成するという。これまた貴重なライブになること間違いない。その来月にはアルバムもリリースされるということもあり、UNISON SQUARE GARDENにワクワクし続ける日々は、終わりそうにない。

 

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【ライブレポ】6/28 a flood of circle A FLOOD OF CIRCUS2020@TSUTAYA O-EAST

a flood of circleは年に一回、「A FLOOD OF CIRCUS」という盛大なロックンロールサーカスを行う。しかし、新型コロナウイルスの影響で今年は中止に。

 

そのイベントの同日、同会場にてにオンラインライブとして「A FLOOD OF CIRCUS2020」が開催された。本放送時は、配信トラブルによりライブが中断という事態が起きたため、アーカイブ視聴でのレポートとする。

 

映像が映し出され待機画面に。このときの高揚感はリアルライブとも変わらないものがあった。ライブがスタートし、サーカスの始まりを告げたのは「Flyer's Waltz」。このイベントのためにあるような曲だ。つづけて演奏されたのは「Dancing Zombies」家でもサビ前のクラップはとても楽しい。

 

「The Beautiful Monkeys」「Sweet Home Battle Field」とつづいていく。自分の家がライブ会場となっている今、ぴったりの選曲だと感じた。

 

春の嵐」「Honey Moon Song」から「スーパーハッピーデイ」へ。この現状、スーパーハッピーとは言い切れないが、フラッドがライブをやってくれる今日の日はまさしくスーパーハッピーデイであった。曲中に姐さんことHISAYOがキュートに手を上下に動かしていたが、あれは4人そろって行われたライブ直前YouTubeLiveにてHISAYOにより言及された「おニャン子」なのだろうか。

 

このライブでは特別にファンによる演奏楽曲リクエスト企画が行われた。メンバーがパソコンに向かいリクエストを選ぶ場面に。そこでHISAYOが友達からのリクエストで「小2の息子が宿題をやり出す曲」といった。そしてその曲を歌う流れに。曲前に佐々木が一応リクエストにもあったことをつぶやいた。10、9...とカウントダウンで始まり「問題です。」その答えは「Quiz Show」だった。

 

アオキテツはこの自粛期間でカレー作りがうまくなったらしい。A FLOOD OF CIRCUSでは毎年フードメニューを出すのが恒例となっている。そこで来年のサーカスにテツ監修のメニューを出さないかと佐々木から提案が。来年のサーカス会場現地で是非とも食べてみたい。佐々木もこの期間はライブができないので曲をつくっていると。そこで演奏されたのが新曲「2020 Blues」(読みはニーゼロニーゼロブルース)。疾走感のあるメロディーとトーキングブルースが融合した最新モードのフラッドを感じた。次のアルバムの1曲目になるらしいので、この曲でスタートするアルバムがどのようなものなのかがとても楽しみである。そして最新曲「Beast Mode」へ。ハイテンションソングに続くようなアッパーチューンであり、ライブではさらにエネルギーを感じる曲である。はやく現地でウォーウォー叫び、Beast Modeになりたい。暴れろ。

 

アオキテツ作詞作曲の「Lucky Lucky」へ。2番のAメロでテツは「誰もいないし 月曜だし」の部分を「誰もいないからなここはなぁーーー!!」と叫んでいた。今にしかできないパフォーマンスだろう。

 

UNISON SQUARE GARDEN田淵智也がプロデュースした「ミッドナイト・クローラー」から、「俺たちとあんたたちの明日に捧げます」と言い放ち「シーガル」へ。やはりこの曲には力強さがある。絶望の果てであるこんな状況でも、手を伸ばし、フラッドがこの時代を生きぬいていく決意であると確信できる。

本放送ではこの曲の歌いだしで配信が中断されてしまった。ライブの終盤のボルテージが上がったところでぶった切れるのはとてもストレスがたまる。安定した映像配信が有料ライブ配信の課題だろう。

 

本編ラストは「ベストライド」。土砂降りの中を駆け抜け、ライブはいったん終了。

アンコールは「Center Of The Earth」。最後のフレーズである「サンキューベイベー バイバイは言わないぜ」の歌詞には次は会場で会おうとの意味合いも感じずにはいらない。ニューアルバム「2020」がリリースされることを告知し、今年の「A FLOOD OF CIRCUS」は幕を閉じた。

 

 

a flood of circleは止まらないバンドだ。コロナウイルスによってライブ、フェスが中止になり、多くの鳴らすべき音がとまってしまった。その中でもこのバンドは音を鳴らすこと、ロックンロールを止めなかった。毎日アップロードされるライブ動画、Stay Home Ver.、佐々木亮介とアオキテツによるユニットSATETSUによるリモートアルバム「Make Money」など、このバンドが鳴らす音に私は励まされた。これからもその音が止むことはないと確信できたライブだった。でもやっぱりリモートではもの足りない。全身でロックンロールを受け止めてこそのa flood of circleのライブだろう。この状況がいつ終わるかなんてわからない。けど、このバンドは絶対にライブをやってくれる。その時が来るまでは俺はまだ死ねない。

 

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