ろふろっく

すきな音楽のはなしをします

でんぱ組.inc『特別公演 箱庭の掟』@中野サンプラザホール 2021/11/13

でんぱ組.incが2月の成瀬瑛美卒業公演にて10人での新体制での活動を行っていくことを発表してから9か月、私はまだ現在のでんぱ組.incを応援できるか怪しい状況だった。理由だが「何人のでんぱじゃないと愛せない!」「推しが卒業」とかいうグループやメンバーに対するこだわりではない。最上もがの脱退から根本凪鹿目凛の加入、夢眠ねむ成瀬瑛美の卒業とグループの変遷を見届けてきたが今回の5人一気に加入は衝撃が強すぎた。でんぱ組.incはこれからもずっと続いていくんじゃないかと感じた。ただそれと同時に一気にグループとして変わってしまうのではないか、全く新しいグループになるのではないか、そんな予感もしていた。とはいえ私はでんぱ組.incの曲が大好きだし数は多くはないがツアーや大きなライブがあれば足を運んできた。でんぱ組.incのライブはいつだって楽しいし時には感動だって与えてくれる。今のでんぱ組.incも一度見といた方がいいんじゃないか?応援するかしないかはそれから決めればいいだろう?(でんぱとう会員でもあるし)

ということで特別公演『箱庭の掟』を観てきた。

10人体制だが古川未鈴は育休、根本凪は体調不良のため欠席と8人体制で今回のライブは行われた。そもそも9人体制想定のライブだったと思うが急遽8人でのライブとなっても物足りなさ感じさせないパフォーマンスであった。誰も欠けず全員でステージにのぼるのが最高ではあるが10人いることで不測の事態にも対応できる力強いグループになったと感じる。

最初のMCでメンバーがずらっと並ぶ。多い....10人だとどうなってしまうんだ。MCでは自己紹介。ここで新体制による変化が。メンバー毎のコールアンドレスポンスを含めた口上がなくなっていた。「ぷるぷる女神が~」ではなく「りさちーこと相沢梨紗です!」に変わっていた。たしかにメンバーも10人の大所帯になると一人ひとりのMCをするだけでも尺をとってしまうので仕方ないといえば仕方ないが、やっぱり寂しい。

新体制になってからの「プリンセスでんぱパワー!シャインオン!」などの新曲や「キラキラチューン」、「Future Diver」などの定番曲に加え「最Ψ最好調!」や「アンサンブルは手のひらに」など今までのでんぱを彩ってきた楽曲をバランスよく織り交ぜた面白いセットだった。小鳩りあと天沢璃人のデュエットにて「待ちぼうけ銀河ステーション」が披露されたのは驚いた。

 

結論、でんぱ組.inc、推します。

やっぱり人数が増えてもでんぱ組はでんぱ組であった。パフォーマンスの激しさや奇抜さ、メンバーの強烈な個性など今までのでんぱの持っていた良さはそのままに、あらゆる点が進化していた。10人体制によりステージがより賑やかになり、どこを見ても楽しい、という状況が多くあった。メンバー同士がじゃれあうような場面も多くありまさしくでんぱ組.incというファミリーがステージ上で生きているように感じた。確かにでんぱ組.inc成瀬瑛美所属以前とはだいぶ変わった。でも、今のでんぱ組.incも楽しいことには変わりなかった。これからもこのグループは変化を続けていくことだろう。でも、10人体制という大きな壁を乗り越えたでんぱ組.incは、どんな形になっても我々を楽しませてくれるだろう。次は未鈴、凪を含めたフルメンバー10人でのライブを観たい。8人でさえこんなにすごいのだ。フル装備のでんぱ組.incはどれだけすごいことになるのだろう。

 

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