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【ライブレポ】6/28 a flood of circle A FLOOD OF CIRCUS2020@TSUTAYA O-EAST

a flood of circleは年に一回、「A FLOOD OF CIRCUS」という盛大なロックンロールサーカスを行う。しかし、新型コロナウイルスの影響で今年は中止に。

 

そのイベントの同日、同会場にてにオンラインライブとして「A FLOOD OF CIRCUS2020」が開催された。本放送時は、配信トラブルによりライブが中断という事態が起きたため、アーカイブ視聴でのレポートとする。

 

映像が映し出され待機画面に。このときの高揚感はリアルライブとも変わらないものがあった。ライブがスタートし、サーカスの始まりを告げたのは「Flyer's Waltz」。このイベントのためにあるような曲だ。つづけて演奏されたのは「Dancing Zombies」家でもサビ前のクラップはとても楽しい。

 

「The Beautiful Monkeys」「Sweet Home Battle Field」とつづいていく。自分の家がライブ会場となっている今、ぴったりの選曲だと感じた。

 

春の嵐」「Honey Moon Song」から「スーパーハッピーデイ」へ。この現状、スーパーハッピーとは言い切れないが、フラッドがライブをやってくれる今日の日はまさしくスーパーハッピーデイであった。曲中に姐さんことHISAYOがキュートに手を上下に動かしていたが、あれは4人そろって行われたライブ直前YouTubeLiveにてHISAYOにより言及された「おニャン子」なのだろうか。

 

このライブでは特別にファンによる演奏楽曲リクエスト企画が行われた。メンバーがパソコンに向かいリクエストを選ぶ場面に。そこでHISAYOが友達からのリクエストで「小2の息子が宿題をやり出す曲」といった。そしてその曲を歌う流れに。曲前に佐々木が一応リクエストにもあったことをつぶやいた。10、9...とカウントダウンで始まり「問題です。」その答えは「Quiz Show」だった。

 

アオキテツはこの自粛期間でカレー作りがうまくなったらしい。A FLOOD OF CIRCUSでは毎年フードメニューを出すのが恒例となっている。そこで来年のサーカスにテツ監修のメニューを出さないかと佐々木から提案が。来年のサーカス会場現地で是非とも食べてみたい。佐々木もこの期間はライブができないので曲をつくっていると。そこで演奏されたのが新曲「2020 Blues」(読みはニーゼロニーゼロブルース)。疾走感のあるメロディーとトーキングブルースが融合した最新モードのフラッドを感じた。次のアルバムの1曲目になるらしいので、この曲でスタートするアルバムがどのようなものなのかがとても楽しみである。そして最新曲「Beast Mode」へ。ハイテンションソングに続くようなアッパーチューンであり、ライブではさらにエネルギーを感じる曲である。はやく現地でウォーウォー叫び、Beast Modeになりたい。暴れろ。

 

アオキテツ作詞作曲の「Lucky Lucky」へ。2番のAメロでテツは「誰もいないし 月曜だし」の部分を「誰もいないからなここはなぁーーー!!」と叫んでいた。今にしかできないパフォーマンスだろう。

 

UNISON SQUARE GARDEN田淵智也がプロデュースした「ミッドナイト・クローラー」から、「俺たちとあんたたちの明日に捧げます」と言い放ち「シーガル」へ。やはりこの曲には力強さがある。絶望の果てであるこんな状況でも、手を伸ばし、フラッドがこの時代を生きぬいていく決意であると確信できる。

本放送ではこの曲の歌いだしで配信が中断されてしまった。ライブの終盤のボルテージが上がったところでぶった切れるのはとてもストレスがたまる。安定した映像配信が有料ライブ配信の課題だろう。

 

本編ラストは「ベストライド」。土砂降りの中を駆け抜け、ライブはいったん終了。

アンコールは「Center Of The Earth」。最後のフレーズである「サンキューベイベー バイバイは言わないぜ」の歌詞には次は会場で会おうとの意味合いも感じずにはいらない。ニューアルバム「2020」がリリースされることを告知し、今年の「A FLOOD OF CIRCUS」は幕を閉じた。

 

 

a flood of circleは止まらないバンドだ。コロナウイルスによってライブ、フェスが中止になり、多くの鳴らすべき音がとまってしまった。その中でもこのバンドは音を鳴らすこと、ロックンロールを止めなかった。毎日アップロードされるライブ動画、Stay Home Ver.、佐々木亮介とアオキテツによるユニットSATETSUによるリモートアルバム「Make Money」など、このバンドが鳴らす音に私は励まされた。これからもその音が止むことはないと確信できたライブだった。でもやっぱりリモートではもの足りない。全身でロックンロールを受け止めてこそのa flood of circleのライブだろう。この状況がいつ終わるかなんてわからない。けど、このバンドは絶対にライブをやってくれる。その時が来るまでは俺はまだ死ねない。

 

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