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a flood of circle『15周年ベストセットツアー FIFTHTEEN』@水戸ライトハウス 2021/11/6

結成15周年の今年を締めくくるライブツアー「FIFTHTEEN」の3公演目を水戸ライトハウスで観た。今年フラッドを観るのはこれで4回目、なんとこの水戸ライトハウスでは8月に行われたLarge House Satisfactionとの対バンライブに加え2回目という多さ。近くのライブハウスに来てくれるのは本当にありがたい。「ベストセットツアー」というからには一体どんな豪華なライブを見せてくれるのだろうか。

観覧位置は前方。この箱はどこでも近いが前で見ると迫力が段違いだ。

 

スタートは「ブラックバード」。1stアルバム「BAFFALO SOUL」の楽曲からスタートするのがベストセットツアーらしさを感じさせる。続いて近年のフラッドの代表曲と言える「ミッドナイト・クローラー」で一気に会場を盛り上げる。

MCでは水戸らしく納豆の話に。楽屋に京成百貨店の袋に入った納豆が置いてあったらしい。

「泥水のメロディー」「Human License」と初期のギラギラしたロックンロールチューンが続いていく。最新曲でありReiからのギフトソング「I'M ALIVE」も披露。この曲はGIFT ROCKS LIVE直前に行われた水戸でのライブでも披露されていたこともあり、ライブ定番曲になるんじゃないかと感じる。

「月面のプール」と「The Future Is Mine」が演奏されたのが嬉しかった。アルバム「I'M FREE」は自分がフラッドに出会ったきっかけのアルバムでもあるので、自分がベストセットを組む、となったら何曲かこのアルバムから選んじゃうだろう。

「New Tribe」はアオキテツの突き抜ける爽快なギターリフが気持ちよかった。ステージ前の柵に足をかけギターを鳴らすその姿は間違いなくフラッドのギタリストだったしとてもかっこよかった。

「Baffalo Dance」「Blood Red Shoes」「STARS」とそれぞれ違うアルバムから年を追って演奏されていく。続いて最新アルバム「2020」から「Beast Mode」へ。こうして聴くと曲にもだいぶ変化が見られるが、芯にあるロックンロールに対する情熱は変わっていない。そしてフラッドの代名詞「シーガル」へ。ほぼすべてのライブで演奏されているように感じるがフラッドはこの曲を15年演奏し続けてきたはずだ。続けてきたからこそこの「シーガル」が大切な楽曲になっているしこの「続ける」というスタンスがフラッドのスタイルを表していると感じる。

ラストは「花」。ライブで聴くのは初めて。音源を聴いた時からこの曲にはとんでもないパワーを感じたし生半可な気持ちでは聴けない、覚悟のいる楽曲だった。「届け 届いてくれ」の叫びが痛烈に響き、圧倒された。小さいライブハウスだけじゃなくもっとデカい会場で、人もいっぱいいてもみくちゃになりながらこの「花」を聴けたらどれだけすごいことになるんだろうか、そうも思ってしまった。

アンコールでは「GIFT ROCKS」より山中さわお提供の「夕暮れのフランツ 凋まない風船」。ミドルテンポなロックンロールが響く。ラストは「GO」。最後に大きくオーディエンスを跳びはねさせ飛ばしていくようにライブは終了した。

 

ベストセットツアー、と言うだけあってフラッドの15年を振り返るようなセットリストであった。しかし、自分がベストだと思っている楽曲が披露されなかったのは、このバンドのベストが多すぎるからなのだろうか(「ベストライド」でもそんな歌詞があるし)。とにかく今年はフラッドをたくさん観た年になった。おそらく今年一番観たアーティストになるんじゃないか。この結果にはもちろん自分がフラッドを何度も観たいという理由があるが、それだけじゃなくフラッドがいつでもライブをやっているということも大きいと感じる。15周年はGIFT ROCKS関連だけじゃなくA FLOOD OF CIRCUS 2021も楽しませてもらった。年末には新アルバム「伝説の夜を君と」の発売を予定しているa flood of circleの16年目は何を仕掛けてくるのだろうか。また来年もライブに多く足を運ぶ予感がしている。

 

写真は千葉LOOKの店長が作ってくれたというツアーポスター。デカイ。

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